「コンクールに何回か出て、賞に入ってくると、だいたいの目安が見えるようになってきますね。『このくらいで3位なら、次はこのくらいかな』『このくらいやらないと1位はとれないな』と。また、ある程度優勝していくと、あんまり負ける気がしない、というのは、多分誰でも感じてくると思います。『次出しても自分は勝てるのかな』というような」
「クープ・ド・モンド(※1)に出る人たちはみんな、『3位以内には入賞したいな』とか、『行くなら優勝だ』という気持ちは、ある程度持っていると思うんです。自分も95年にチームリーダーで行って、優勝したいなという気持ちはもちろんあるんですが、とにかく責任者で行く以上無事に終わらせてきたいな(笑)と。悪くても入賞圏内ですよね、あとはまあ、三位以内」
「今、日本はレベルが高く、クープ・ド・モンドでも2回連続で2位になっています。当然、『次は1位』という期待がかけられていますから、そのへんはやっぱり意識していくと思います。ただ、目標を高く設定したら、準備にはそれ以上のことをしていかないと、その目標より下になってしまう可能性が高い思います。また、失敗するとアウトですので、とにかく最低でも無事に作りきる、というのがその場で作るコンクールの条件になります。本番までに準備がどれだけできるか、決めたテーマが時代的にどうなのか、という部分である程度勝負が決まってきてしまうということもありますね」
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